【感想】UNCOMMON受講しました。皆さんは受けないで下さい。

【感想】UNCOMMON受講しました。皆さんは受けないで下さい。

こんにちは!Hiroshiです。

最近ようやく暖かくなってきましたね。
僕は大阪に住んでますが、最近は昼夜で12℃ぐらい気温差がある日が多かったので、自律神経に相当なダメージを食らっていた実感があります。
そんな気候が和らいできて、季節の変わり目を肌で感じています。
もう3月か…2021年終わるな…。(遠い目)

さて。つい最近、オンラインビジネススクールを受講したので、その感想についてシェアしようと思います。

https://un-common.jp/

“UNCOMMON(アンコモン)”という名前のやつです。
ビジネス系Youtuberで有名な、マコなり社長が経営する株式会社divさんが運営しています。ご本人もカリキュラムの監修をなさっているようです。

新R25さんのチャンネルでも紹介されてました。(「怪しくない?」って言ってる笑)

一部物議を醸していたようですが、UNCOMMONに少しでも興味のある方は、以下詳細読んで頂けると、以下のことが大まかにわかって頂けると思います。

・UNCOMMONの大まかな内容
・私が個人的に感じたメリット・デメリット
・UNCOMMONがオススメできない人

「受けないで下さい」と言っている理由は後述します。

それではいきましょう!

UNCOMMONてどんな内容?価格は?

まずは「そもそもUNCOMMONてなんやねん」というところから。
勿論、詳細はここでは紹介できませんが、公式ページに書かれていることに若干補足するような形で紹介します。

冒頭でもさらっと書きましたが、UNCOMMONは、オンラインでビジネススキルを学ぶことができるワークショップです。期間は1ヶ月。
「ビジネススクール」といったり「ビジネスワークショップ」といったりしているようですが、アウトプットが多い(詳細後述)ので、どちらかというと「ワークショップ」の側面が強いかなと感じます。

カリキュラムの内容は、大きく3つに分かれています。
・思考力
・文章力
・コミュニケーション力
この3つです。

授業時間は、以下の通りです。
【平日】朝7:00~7:30 / 夜20:00~21:30
【土日】朝9:00~11:00

※今は、20:00~22:00の「夜集中プラン」もできてます。

以下、UNCOMMONの特徴と個人的な感想について述べます。

特徴①:全てオンライン完結

今の時代、これは有り難いですね。
リアルの校舎に出向いたりする必要は一切なく、課題もありません。
そのため最悪授業開始2分前に起床・帰宅しても参加は可能です。
(そんなことはありませんでしたが)
また、どうしても仕事で夜遅くなってしまうという方は、最悪会社で受けさせてもらったりすることもできるかな、と思います。

オンライン完結であることによるデメリットも少しありますが、詳細は後述します。

特徴②:内容の7割がアウトプットワーク

知識・スキルの定着に関して、アウトプットの重要性が高いというのは再三言われていますが、UNCOMMONはカリキュラム内容の7割がアウトプットワークなので、「インプットしたけど何も身についていない!」という状況に陥ってしまうリスクを最小限に抑えてくれています。

また、アウトプットワークは全てペアで行う為、PCの前で一人寂しく孤軍奮闘ということにもなりません。画面の向こうに仲間がいます(にっこり)。

特徴③:全額返金保証制度あり

カリキュラムの内容に満足できなかった場合は、申請すれば全額返金に応じてもらうことができます。

また、その返金制度は、2段階構えになっています。
・受講開始後7日以内
・全カリキュラム受講完了後

上記2つのタイミングで返金申請をすれば、料金は全額返金されます。
勿論所定の条件はありますが、大して厳しい条件ではありません。
詳しくは公式ページをチェックしてみてください!

まあ言ってみれば一応ノーリスクで受けられるってことですね。

料金(ちょっと高い)

そして気になる料金。これはちょっと高いんですよね。

税抜158,000円!
税込で173,800円!

高いよなー。笑
だいぶ身構えちゃいますよね。

僕も、「おーなんか面白そうなスクールだなー」と思って詳細見てたら、値段みて「うぐッ…」ってなりました。

個人的な感想

受講の動機・決め手

僕は、未経験からエンジニアとして海外就職を目指しています(詳しくはこちら)。しかし、大学からバリバリでプログラミングやってる現地人がウヨウヨいる環境下、技術でトップを獲るのって結構な難易度だなって思ったんです。

そこで僕が思いついたのが「ソフトスキルを鍛えること」でした。
ここでいう「ソフトスキル」は、プログラミング技術を「ハードスキル」とした時の、相対的な意味です。

技術を磨きに磨くのは大前提なのですが、
営業が取ってきた仕事を、営業と一緒に構造化できるエンジニアがいたら、なんか素敵じゃないか?」
「コミュニケーションが死ぬほどスムーズなエンジニアがいたら、ちょっと目立てるんじゃないか?」
「いやに流暢なプレゼンができるエンジニアがいたら、結構重宝されるんじゃないか?」

と思ったんですね。

未経験な分、掛け算で対抗しようと思ったわけです。
そんなことを考えていた時、このUNCOMMONに出会いました。

前述の通り、値段で「うぐッ」とはなったのですが、カリキュラムが魅力的なことと、全額返金保証があることにオトされ、まんまとポチリました。
まあ、言ってしまえば半信半疑だったんです。

そして全て受講を終えたわけですが、個人的には非常に満足しました。
恐る恐る17万円を払った価値は存分に感じています。
返金制度も利用していません。

タイトルで「受けないで下さい」と言った理由は、恐らくこれを受けたらみんな優秀になるな、と思ったからです。

だって自分だけ受けて周りを出し抜きたいじゃないですか。
美味しい店見つけて、あんまり人には教えたくない!みたいな感じ。
みんな優秀になっちゃったら、自分の市場価値が上がりにくい。

じゃあなんでこんな記事書いてんだって話なんですが、まあ今の世の中、良いものって勝手に広まるじゃないですか。
だったら自分にできることは、素直な感想を世間に向けて発信して、購入判断の手助けとなる情報を増やすことだな、と思って、こんな記事を書いてます。

以下、具体的にすごい!と思った点、もう少し…!と思った点について書いていきます。

すごい!と思った点

個人的にいいなと思ったのは、以下3点です。

①ソフトスキルを「体系的に」学べる
②意識の高い人たちの価値観に触れられる
③若干人格が変わる

①ソフトスキルを「体系的に」学べる

私はかれこれ社会人を7年やっていますが(年とったなァ)、カリキュラムで学ぶことの中には、「感覚的に実行できていた」ものも確かに一部ありました。

しかし、これを「体系的に」学べるというところに、私は絶大な価値を感じるのです。

体系的に学ぶことによって、自分自身への定着が図れるのはもちろんのことなのですが、更に、自分が感覚でやっていたことを「効率よく人に教える」ことができるようになります。

「この文章、何かわかりにくいけど、どこから訂正しようかな…」
「あの人とあの人の会話、何かすれ違ってる感じなんだけど、どこに問題がありそうかな…」

こんな状況に出くわした時、その問題点を最短距離で見つけ出して、指摘することができるようになるということです。

例えば、以下の2種類の人がいたとしましょう。

(A)一人で100の成果を出すけど、辞めた後会社に何も残さない人
(B)一人で出す成果は70だけど、周りにも70の成果の出し方を教える人

この2種類の人がいた時に、企業が雇いたいのって、(B)の場合が多いんじゃないかと思います。要は市場価値が高いってことです。一見シンプルに見えるスキルを「体系的」に学ぶ価値はここにあると思います。

②意識の高い人たちの価値観に触れられる

17万も払ってビジネススクールに来る人達ですから、まあ当然むちゃくちゃ意識の高い人たちが集まってきます。笑 高すぎて高山病になるかと思いました。

そして、出題されるワークは全て抽象度が高く、解釈の余地が広いものばかりなので、自分では思いつかないような価値観にたくさん触れられます。

また、ペアワークは同じ人と1ヶ月続けるのではなく、複数の人とシャッフルで行われるので、自分の視野を大きく広げるきっかけになります。

私も、飲食店経営の経験がある方、アニメの背景絵師、研究職の方、工場の経営をしている方、エンジニアの方等、本当に様々なバックグラウンドの方とディスカッションをしました。
皆さんもれなく志が高く、スケールの大きな夢をお持ちでした。そのような人と友人になれたことは、とても大きな財産です。

③若干人格が変わる

これはなんか…自分で言っててちょっと怪しいなって思ってますが、決してスピリチュアルな意味ではありません。笑
思考力・文章力・コミュ力のスキルとは別に、具体的に実感があるのが以下2点です。

・共感力が強くなった
・少し穏やかになった

僕はもともと「基本的に他人に興味無いマン」だった(アカンがな)のですが、今は以前よりも相手の話にしっかりと興味を持って耳を傾けることができるようになりました。その結果、自分と全く違う立場・状況にいる相手の感情がだいぶ見えるようになってきた気がします。

また、「穏やかになった」というのは、「今までちょっと気に障っていたことが気にならなくなった」という風にも言い換えられます。
もう少し具体的に言うと、何かに対してネガティブな感情が起こった時、「あ、今自分は〇〇に対して△△な感情を抱いていて、それは□□だからだな。じゃあ◎◎すればいい」という風に、状況を構造的に捉えられるようになり、受動的・反射的な情動が減った感じです。

受講を終えた今、カリキュラムの流れを振り返ると、
「あ、あの時のあの仕掛けが、この変化を生んでいるんだな…」と感じる節があります。それほど、感情の動きに関して極めて緻密なカリキュラム設計がなされているように思いました。

もう少し…!と思った点

素晴らしい点がたくさんある反面、もう少し…!という点もあります。
具体的には以下3つです。

①質問ができない
②スケジュールがかなりタイト
③稀に、ペアの人との意識の差を感じる

①質問ができない

完全オンラインで、かなりのボリュームのカリキュラムをスピーディにこなしていく為、カリキュラムに関する質問は、授業中にはできません。
(システムトラブル等の問い合わせにはもちろん対応して頂けます)

質問や要望がある時は、授業外に問い合わせフォームを使って行うようになっていました。

個人的には、そこまで質問しないといけないような場面に出くわしたことはなかったので、大きな支障はありませんでしたが、これを不満に感じている方は一定数いらっしゃるようです。

また、先にも書いた通り、ワーク内容は抽象度が高く、自発的な思考を目的としたものなので、質問するということのハードルを下げすぎると、「(悪い意味で)正解を求めにいってしまう」人が出てきてしまうような気がします。

質問がしにくいというのも、もしかしたら意図的な仕組みなのかも知れませんね。これは良いように捉え過ぎかな…?

②スケジュールがかなりタイト

2時間の授業を毎日例外なく行うので、業種にもよるとは思いますが、仕事の調整は難しいと思います。私はたまたま、留学直前で働いていなかったので問題ありませんでしたが、普通に働いているとなると、スケジュールの調整は少し難易度が高そうです。1分でも遅刻すると、ペアワークには参加できず、一人で授業を受けることになります。

そして、授業のテンポも早いので、システムトラブルが起こると代償が大きいです。
ただ、詳細な動作確認や操作マニュアルが受講前に共有されるので、トラブルが起こらないような設計はされています。

また、ワークの制限時間もかなりタイトです。ただ、監修の真子氏曰く、「ワークはギリギリできそうでできない水準で設計している」とのことなので、これはデザインの一環ですね。
「あーもうちょっと時間あったらちゃんとできたのに!」という風に感情を動かすことによって、知識の定着を図るという算段のようです。(冒頭に載せた動画の5:55ぐらいのとこでもそのことに言及されています)

確かに、実際の仕事でも、余裕綽々・準備万端でこなすことなんかほぼありませんもんね。そういう意味で、実戦に根ざしていると言えるかも知れません。

③稀に、ペアの人との意識の差を感じる

これは稀です。僕は1回だけありました。

事前に設定されたペアの方が欠席の際は、その日の相手はランダムに選ばれるのですが、1度だけ、ペアの方との間で、ワークに取り組む意識の差が感じられた時がありました。スキルの差ではなく、スタンスの差です。

すごく端的に言うと、「ちょっと甘いな…」という感じです。

しかし、UNCOMMONは、申込の際に面接をしたりしている訳ではないので、構造上仕方のないことだと思います。「こういうこともあるんだな」程度に認識しておくとそこまで大きなダメージにはならないでしょう。

UNCOMMONをオススメできない人

今まで挙げてきた内容に価値を感じる方、あるいは共感して頂ける方であれば、私はUNCOMMONの受講を強くおすすめできます。

しかし、受講生の方々の感想を見ていると、どうもオススメできない人もいます。そして、その理由にも納得できます。

それは、「抽象度が高く、スケールの大きい内容を求めている人」です。

UNCOMMONで扱う内容は、
「10億円の売上が立つ新規事業の作り方」や、
「大衆の心を掴むマーケティング手法」
のような、スケールの大きなものではありません。

HPにも書いてある通り、「思考力」「文章力」「コミュニケーション力」と、かなりシンプルかつ具体寄りの内容です。

先に挙げたような、壮大な内容を期待する方々からすると、地味で物足りないと思うでしょう。実際、早々に受講を辞退した人もいました。

また、学生さんも、この内容には価値を感じにくいかも知れません。

というのも、このようにシンプルなスキルは、実際に働いたことがないと、その価値と、それを徹底することの難しさを実感しにくいからです。

自分で完璧だと思って書いた文章が、「わかりにくい」と言われた。
一生懸命想いを語っても、「もっと簡潔に話して」と一蹴された。

こういう経験がないと、UNCOMMONのカリキュラム内容は100%吸収できないのではないかと思います。

そのため、UNCOMMONは「学生・新社会人」よりも、「3年程度の社会人経験がある人」の方がおすすめかなーと思います。

受講前に注意すべきだと思った点

一定のPCスキルが必要です。ほんとに「一定」ですが。

複数のウィンドウを開いたり、ビデオチャットアプリを使って画面共有をしたりすることがあるので、「機械が苦手!」という方は、心して臨んだ方が良いと思います。スプレッドシートやGoogleスライドも使用します。

といっても、全て詳細のマニュアルも併せて共有されるので、多少苦手でも全然なんとかなります。

ただ、「操作方法が理解しにくい!」という声もあったようなので、上記の内容が理解できない、という方は、ちょっと勉強してから受講するととてもスムーズだと思います。

まとめ

かなり長々と書いてしまいましたが、概ね理解していただけましたでしょうか。

既に述べた通り、私個人は非常に価値を感じているのですが、世間の声を見ていると、少し誤解を生んでいる(「高額情報商材」と言われたりしてる)こともあるようなので、そのようなことを少しでも減らせれば良いなと思ってます。

こちらの記事で書いた通り、私は4社での勤務経験があります。その中で実に色んな研修を受けさせて頂きましたが、UNCOMMONはそのどれよりも実用性があって価値のあるものだと感じています。(他の価値を否定している訳ではありません)

私は、考え事をするのも、文章を書くのも、人と話すのも、全く苦手ではありません。むしろ若干得意だとも思ってましたし、文章やコミュニケーションについて褒められることもそう少ない訳ではありませんでした。

それでも、UNCOMMONのカリキュラムからは非常に多くのことを学べたと思っています。「2年前ぐらいに受けてたら、もうちょい給料上げられたかもな…」ぐらいにも感じてます。

正直、授業で使用されるスライドや、講師の方の話し方を見聞きするだけでも学びはありました。
講師の方は、株式会社divさんでトップのプレゼンターの方らしいのですが、私は今プレゼンをしようとすると完全にその人のモノマネみたいになります笑

UNCOMMONが少し気になっている方の参考になれば幸いです!
ま、高い買い物ですしね。

ではまた!